刹那に溺れたあなたへ


           どこへ行くのかな

           小さな鏡に話しかけ

           あのときのように

           わたしはやっぱり泣いているよ



           帆を張ることを忘れた船

           黒い波に吞まれていくの



               君は刹那に溺れたけど

               背中向けて闇に消えて

           ★   暖かな風 吹き抜ける       

               同じ季節に吹き抜ける

               信じていたいよ



           気づいたら今日も

           頬寄せた壁 涙つたう

           目を伏せるしぐさ

           わたしはやっぱり治せないよ


   
           ひとり膝抱え

           砂場で遊ぶのに慣れても

           あの遠い光に

           わたしはやっぱり身をおきたいよ



           嵐はあの日をかきまわす

           冷たい風 後押しするの

           

           この肌に染み込んだ  冬の始まりの雨

           わたしは生きてきたよ  見てたでしょ?
    

                ★  繰り返し



            君は刹那に溺れたけど

           背中向けて闇に消えて

           暖かな風  吹き抜ける

           同じ季節に吹き抜ける

           信じているから